ナビゲーション・バーはサイト全体で一貫していますか?
JIS 5.3 f); WCAG 13.4;
 
 
概要

Webページにナビゲーションバーがあるようです。そのナビゲーション・バーが、サイト全体で一貫していることを確認してください。

 
 
修正/チェック方法

サイト内のすべてのナビゲーション・バーを見て、並び順、見た目、そしてリンクのラベルが、最大限に一貫性を保っていることを確認してください。

 
 
修正/チェックのポイント

基本操作部分がページごとに異なると、利用者は、新しいページを参照するたびに、基本操作部分を学習しなければなりません。
特に、上肢や視覚に障害のある利用者や高齢者は、基本操作部分の学習に時間がかかるため、ページの内容を把握し、操作することが困難になります。

  • 基本操作部分の表現は、文言・形状・色彩・配置など、サイト内で統一する。
  • [戻る]ボタンなどに使用する画像は、サイト内で統一し、画像の alt属性も必ず統一する。
  • 基本操作部分の表現と反応の対応関係は、サイト内で統一することが望ましい。
    例えば、1つの「サイトマップ」に対して、ページごとに異なるリンク先を設けることは避ける。

『富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 第2.0版』 © 2004 富士通株式会社

 
 
JIS関連項目

5.3 操作及び入力
f)
ウェブサイト内においては,位置,表示スタイル及び表記に一貫性のある基本操作部分を提供することが望ましい。
参考 ページの上部,左又は右に配置される,ナビゲーションのための基本操作部分に一貫性がないとき,利用者が混乱する。

JIS X 8341-3:2004『高齢者・障害者等配慮設計指針-情報機器における機器,ソフトウェア及びサービス-第三部:ウェブコンテンツ』(© 財団法人 日本規格協会)

 
 
解説

一貫性というのは、サイトのアクセシビリティおよびユーザビリティを確保するカギとなる要素です。実際に、もし、サイト中のWebページで(ナビゲーション・バーのような)機能の一貫性が保たれていれば、ユーザーはそのナビゲーション・バーおよびそのボタンやリンクの意味を素早く把握して、躊躇なく利用することができるでしょう。

その一方で、もし、リンクのグループがページごとに変わっていたら、ユーザーはページが変わるたびにそれを再学習しなくてはなりません。これは時間の無駄であり、ユーザーに労力をかけさせることになるので、余計なエラーの原因になりがちです(ユーザーは何気なしにリンクをクリックしてしまうかもしれません)。

 
 
JIS X 8341-3について

JIS X 8341-3 の内容は、以下のサイトにて規格番号「X8341-3」で検索して、規格票をご覧ください。

  • 閲覧:日本工業標準調査会(JISC)
    http://www.jisc.go.jp/
  • 購入:日本規格協会(JSA Web Store)
    http://www.webstore.jsa.or.jp/