areaNN 3 IE 4 DOM 1

area オブジェクトは area 要素に対応するオブジェクトです。クライアント側のイメージマップのクリック可能な領域のシェープ、座標、およびリンク先を定義します。Navigator および Internet Explorer は、area オブジェクトを links コレクションのメンバーとして処理します。これは、area オブジェクトが、一部のイメージに対する場合を除き、リンクとほぼ同様のビヘイビアを実行するためです。

 
相当する HTML コード
 
<area>
 
オブジェクト参照
 
[window.]document.links[i]
[window.]document.getElementById("elementID")
 
オブジェクト固有のプロパティ
 
altcoordshashhosthostname
hrefnoHrefpathnameportprotocol
searchshapetarget
 
オブジェクト固有のメソッド

なし

 
オブジェクト固有のイベントハンドラープロパティ

なし

altNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

将来テキストベースのブラウザは alt プロパティの設定を使用して、表示されないイメージのホットスポットの簡単な説明を表示できるようになります。

 
 
document.getElementById("elementID").alt = "To Next Page";
 

引用符で囲んだ文字列

 
既定値

なし

coordsNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

特定のリンクやスクリプトによるアクションに関連付けられた領域のアウトラインを示します。座標値はコンマ区切りで入力します。2 つの領域のホットスポットが重なる場合、コードで先に定義された領域が優先されます。

 
 
document.getElementById("mapArea2").coords = "25, 5, 50, 70";
 

各座標はピクセル長の値ですが、座標の数とその順番は shape 属性で指定したシェープによって異なります。shape 属性は要素に関連付けることもできます。shape="rect" の場合は 4 つの座標値 (左、上、右、下) を、shape="circle" の場合は 3 つの座標値 (中心 X、中心 Y、半径) を指定します。shape="poly" の場合はポリゴンのシュープを定義する各ポイント対して 2 つの座標値を指定します。

 
既定値

なし

hashNN 2 IE 3 DOM 1

読み書き

href 属性の URL で、# 記号の後に続く部分です。ドキュメント内にあるアンカーの位置を示します。このプロパティの設定値には # 記号は含めないでください。

 
 
document.getElementById("mapArea2").hash = "section3";
 

文字列

 
既定値

なし

hostNN 2 IE 3 DOM 1

読み書き

領域のリンク先となるドキュメントのサーバーのホスト名と、該当する場合はそのポート番号を示します。ポート番号が URL に含まれている場合、URL での記述方法と同様にホスト名とポート番号の間をコロンで区切ります。HTTP URL にポート番号が指定されていない場合、IE ではデフォルトのポート番号である 80 が自動的に返されます。

 
 
document.getElementById("mapArea2").host = "www.megacorp.com:80";
 

ホスト名を示す文字列。該当する場合はホスト名の後にコロンとポート番号を追加します。

 
既定値

サーバーによって異なります。

hostnameNN 2 IE 3 DOM 1

読み書き

領域のリンク先となるドキュメントのサーバーのホスト名 (「host.com」などのサーバー名とドメインから成るアドレス) を示します。hostname プロパティにはポート番号は含まれません。

 
 
document.links[2].hostname = "www.megacorp.com";
 

ホスト名 (サーバー名とドメイン) を示す文字列

 
既定値

サーバーによって異なります。

hrefNN 2 IE 3 DOM 1

読み書き

要素の href 属性で指定されている URL です。

 
 
document.links[2].href = "http://www.megacorp.com";
 

絶対 URL または相対 URL を示す文字列

 
既定値

なし

noHrefNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

座標値で定義された領域にリンクを関連付けるかどうかを示します。このプロパティを true に設定すると、スクリプトを使用するブラウザはこの要素をリンクとして処理しなくなります。

 
 
document.links[4].noHref = "true";
 

true または false のブール値

 
既定値

false

pathnameNN 2 IE 3 DOM 1

読み書き

要素の href 属性に設定された URL のパス名の部分を示します。これは、URL 情報のドメイン名の直後から最後までの部分で、ドメイン名の後のスラッシュも含みます。

 
 
document.getElementById("myLink").pathname = "/images/logoHiRes.gif";
 

文字列

 
既定値

なし

portNN 2 IE 3 DOM 1

読み書き

要素の href 属性に設定された URL のポート番号の部分を示します。これは URL 情報のドメイン名の後にあるコロンのすぐ後から最後までの部分です。port プロパティの値にはコロンは含まれません。

 
 
document.getElementById("myLink").port = "80";
 

文字列 (数値を文字列として指定)

 
既定値

なし

protocolNN 2 IE 3 DOM 1

読み書き

要素の href 属性に設定された URL のプロトコルを示す部分を示します。これは URL の最初のコロンまでの部分です (コロンも含めます)。"http:""file:""ftp:""mailto:" などを設定します。

 
 
document.getElementById("secureLink").protocol = "https:";
 

文字列

 
既定値

なし

shapeNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

coords 属性で座標が指定されているサーバー側のイメージマップ領域のシェープを示します。

 
 
document.getElementById("area51").shape = "circle";
 

シェープを示す defaultrectrectanglecirclepolypolygon のいずれかの定数を示す文字列。大文字と小文字は区別されません。

 
既定値

IE の場合は RECT。Netscape 6 の場合は空の文字列 (rect と同じ)。

targetNN 2 IE 3 DOM 1

読み書き

領域のリンクに移動した結果のコンテンツが表示されるウィンドウまたはフレームの名前です。フレームの名前は frame 要素の name 属性によって設定されます。また、サブウィンドウの名前は、window.open() メソッドの 2 番目のパラメータによって設定されます。リンクページをブラウザの新しいウィンドウで開くために target 属性のサービスを使用する必要があり、HTML が HTML または XHTML の厳密な DTD に準拠しているかどうかを確認する必要がある場合には、target コードの属性を省略できます。ただし、ページが読み込まれた後、スクリプトで、area 要素の target プロパティに値を設定する必要があります。

 
 
document.getElementById("homeArea").target = "_blank";
 

ウィンドウ名またはフレーム名を示す文字列か、_parent_self_top_blank のいずれかの定数を示す文字列。_parent に設定すると、現在のドキュメントが所属するフレームセットをターゲットにします。_self は、現在のウィンドウをターゲットにします。_top はブラウザのメインウィンドウをターゲットにし、すべてのフレームを排除します。_blank は、デフォルトサイズの新しいウィンドウを作成します。

 
既定値

なし

tabIndexNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

ドキュメント内にあるすべてのフォーカス可能な要素のタブ順序内で、この要素の順番を示す番号です。タブ順序は一定の規則に従って決定されます。ユーザーがページ内で Tab キーを押すと、最初に tabIndex プロパティが 0 より小さく設定されている要素にカーソルが移動します。フォーカスは、tabIndex の値が一番小さい要素から開始して、値の一番大きい要素まで順番に移動します。ページやドキュメント内での物理的な位置は関係ありません。tabIndex の値が同じ要素が 2 つある場合、ドキュメント内で先頭に近い方の要素が最初にフォーカスを得ます。その後、tabIndex プロパティをサポートしない要素や、値が 0 に設定されている要素がフォーカスの対象となります。これらの要素はドキュメント内の配置順にフォーカスを受けます。

 

W3C DOM および Netscape 6 では、tabIndex プロパティは aareabuttoninputobjectselecttextarea の各要素オブジェクトに制限されています。IE 4 では、これに appletbodydivembedisindexmarqueespantable、および td が追加されます。IE 5 では、他のすべての表示可能な要素が追加されます。IE (のみ) で負の値を指定すると、要素がタブ順序から完全に削除されます。

 

Macintosh 版 IE 4 では、リンクとアンカーはタブ操作できないので、a 要素オブジェクトの tabIndex プロパティは無視されます。

 
 
document.getElementById("link3").tabIndex = 6;
 

整数

 
既定値

0

blur()NN 2 IE 3 DOM 1

現在のオブジェクトからフォーカスを削除し、オブジェクトの onblur イベントを呼び出します。IE の最新バージョンを除いたすべてのブラウザで、フォーカスとブラーに対応する要素 (イベントとメソッドの両方) の範囲が制限されています。第 8 章の共通 tabindex 属性を参照してください。下位互換性を保つには、テキスト input 要素や textarea 要素など、フォーカスを設定できる要素に blur() メソッドを適用します。要素を無効にする手段を持たないブラウザでは、たとえば、onfocus="this.blur();" 属性をテキスト input 要素に割り当ててフィールドを広範囲で無効にすることができます。これは、粗雑な方法ではありますが、下位互換性を保つには効果的です。

 

同じページでは blur() メソッドと focus() メソッドを控えめに使用してください。処理中に警告ダイアログボックスが表示されると、ブラーとフォーカスの無限ループを間違って実行してしまう可能性があります。また、1 つのオブジェクトで blur() メソッドを呼び出すと、window オブジェクトなど、別のオブジェクトが onfocus イベントを受け取ることがあります。

 
パラメータ

なし

 
戻り値

なし

focus()NN 2 IE 3 DOM 1

現在のオブジェクトにフォーカスを設定し、オブジェクトの onfocus イベントを呼び出します。IE の最新バージョンを除いたすべてのブラウザで、フォーカスとブラーに対応する要素 (イベントとメソッドの両方) の範囲が制限されています。第 8 章の共通 tabindex 属性を参照してください。下位互換性を保つには、テキスト input 要素や textarea 要素など、フォーカスを設定できる要素に focus() メソッドを適用します。

 

テキストボックスにフォーカスを設定し、ボックス内の全テキストをあらかじめ選択するには、focus() メソッドに続いて select() メソッドを要素に使用します。警告ダイアログボックスを閉じるときなど、ウィンドウの切り替えが発生する場合は、これらのメソッドを個別の関数内に配置し、ダイアログの alert() メソッドに続く setTimeout() メソッドからその関数を呼び出します。Windows 版 IE では、この方法で一連のステートメントが正しく実行されます。

 
パラメータ

なし

 
戻り値

なし