非推奨要素/属性をCSSに置き換えてください |
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JIS 5.1 a), 5.2 b);
WCAG 3.3;
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概要
Webページのソースコードで非推奨の要素あるいは属性を使用しています(すなわち、HTML 4.01からW3Cがその使用を非推奨としているものです)。こういった要素および属性は、CSSで適切に置き換えることが可能です。
一覧を
http://www.w3.org/TR/REC-html40/index/elements.htmlHTML 4.01 非推奨要素で参照してください。
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修正/チェック方法
非推奨要素および属性を適切なCSSに置き換えてください。例えば、フォントのスタイルを指定するには、(X)HTMLのfont要素ではなく、CSSの 'font' プロパティ(例えば、font-size, font-family, font-weight )を用いてください。 その他、align="left" の代わりにstyle="{float: left}" 、imgタグの中のborder="0" の代わりにstyle="border:none" を用いてください。
http://www.w3.org/TR/REC-html40/index/elements.htmlHTML 4.01 非推奨要素の一覧表を参照してください。
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修正/チェックのポイント
ウェブコンテンツは、各種のブラウザやOS・支援技術(注)などとの連携によって利用者に提供されます。
広く一般に定められた規格や技術仕様(HTML文法など)に準拠することで、ウェブサイトを有効に利用することができます。
(注)支援技術
障害のある人が、IT機器などを利用できるようにする技術のことです。
音声ブラウザや画面拡大ソフト、キーボードエミュレータやジョイスティックマウスなどがあります。アシスティブテクノロジー(Assistive Technology)とも言います。
- HTMLやCSSなど、W3C(World Wide Web Consortium)で検討している技術は、W3Cが公式に発表している正しい文法で記述する。 W3Cで廃棄予定または推奨していない技術は使用しない。
『富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 第2.0版』 © 2004 富士通株式会社
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JIS関連項目
5.1 規格及び仕様
a) ウェブコンテンツは,関連する技術の規格及び仕様に則り,かつ,それらの文法に従って作成しなければならない。
5.2 構造及び表示スタイル
b) ウェブコンテンツの表示スタイルは,文書の構造と分離して,書体,サイズ,色,行間,背景色などをスタイルシートを用いて記述することが望ましい。ただし,利用者がスタイルシートを使用できない場合,又は意図的に使用しないときにおいても,ウェブコンテンツの閲覧及び理解に支障が生じてはならない。
JIS X 8341-3:2004『高齢者・障害者等配慮設計指針-情報機器における機器,ソフトウェア及びサービス-第三部:ウェブコンテンツ』(© 財団法人 日本規格協会)
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解説
(X)HTMLの非推奨要素および属性よりもCSSによる表現を用いることで、以下に挙げるようなメリットがあります。
- そのソースコードは従来よりも標準仕様に準拠したものとなり、将来的にすべてのブラウザおよびユーザーエージェントが標準仕様に準拠したときには、自動的に互換性のあるソースコードとなります。
- 標準仕様に準拠したWebページは、メンテナンスもより容易になります(ソースコード上で見た目などの表現に関係するコードが、そのサイト内のすべて、あるいはほとんどのWebページで共有されることになるため)。
- 標準仕様に準拠したWebページは、テキストの書体や文字色を指定するためにfontのようなタグを繰り返して使う必要がないため、従来よりもソースコードが乱雑にならずにすみます。これはWebページの読み込み時間も短縮します(Webページの容量が小さくなり、ブラウザはCSSをそのサイトから1回だけダウンロードすればすむため)。
- ユーザーが任意の表示スタイルを選択できるように、同じ(X)HTMLページに対して、複数のCSSファイルを提供することも可能です。
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JIS X 8341-3について
JIS X 8341-3 の内容は、以下のサイトにて規格番号「X8341-3」で検索して、規格票をご覧ください。
- 閲覧:日本工業標準調査会(JISC)
http://www.jisc.go.jp/
- 購入:日本規格協会(JSA Web Store)
http://www.webstore.jsa.or.jp/
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