オブジェクトのインターフェースはデバイスに依存していませんか? | |
WAI / WCAG 1.0 優先度2 チェックポイント 9.2 | |
概要 Webページに、デバイスに依存しないインターフェースを提供すべきイベントハンドラおよび/あるいはオブジェクト(object、Embed、applet要素)があります。 イベントハンドラおよび/あるいはオブジェクトが、想定しうるあらゆる入力デバイスで操作可能なインターフェースを提供していることを確認してください。 |
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チェック方法
潜在的に危険性があるオブジェクトには、Javaアプレット、VBスクリプト、Flashのようなプラグインを用いたオブジェクト、Shockwave、RealAudio、およびRealVideoなどが挙げられます。 これらのオブジェクトを点検して、提供しているユーザー・インターフェース(ボタン、イメージ、テキスト、等)がマウス以外のデバイスでも操作可能かどうか確認してください。 クイックテストとして、Webページのすべての機能をキーボードだけで使用してみてください(マウスに触れてはいけません)。すべてのコントロール(リンク、ボタン、等)にたどり着けて、それらすべてを操作することができますか? もし、このクイックテストをパスできなければ、そのWebページはアクセシブルではありません。もし、パスできたならば、さらに支援技術を用いた検証を行ってください。 |
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解説 オブジェクトは、(X)HTMLではダイレクトに実装されない独自のユーザー・インターフェースを持つことができます。このユーザー・インターフェースが、障害者ユーザーが使用するすべての入力および出力デバイスで操作(および認知)できなければ、そのWebページはアクセシブルではありません。 W3C/WAI の WCAG 1.0( &wcag; [&url_wcag10;#device-independent] )で定義されているように、"デバイス非依存" というのは、ユーザーが自分のニーズに応じて選択した入力および出力デバイスを使用して Web サイトを操作できることを指します。入力デバイスには、ポインティング・デバイス(マウスなど)、キーボード、点字入力デバイス、ヘッドセット装置、マイクロホン、その他があります。出力デバイスとしては、モニタ、音声合成装置、および点字ピンディスプレイなどが挙げられます。 "デバイス非依存のサポート" というのは、ブラウザがあらゆる入力あるいは出力デバイスをサポートしなければならないという意味ではありません。ブラウザは、サポートされているデバイスでの入力および出力のメカニズムを特定のデバイスに偏らずに提供すべきだということです。例えば、もし、ブラウザがキーボードおよびマウスの入力をサポートしていれば、ユーザーはキーボードあるいはマウスのどちらを使用してもすべての機能を操作できます。 デバイスに依存しないアクセスというのは、ユーザーがブラウザ、あるいは任意の入力(あるいは、出力)デバイスでドキュメントを操作・入力できるという意味です。例えば、もし、フォームのコントロールが、マウスあるいは他のポインティング・デバイスでしか操作できなかったとしたら、画面を見ずに操作している人、音声認識による入力で操作している人、あるいはキーボードのみで操作している人などは、そのフォームを使用することができません。マウスでしか使用できないそのフォームは、デバイス依存の一例です。 一般的に、キーボードのみによる操作が可能なWebページは、音声認識入力あるいはコマンドライン・インターフェースを用いてもアクセシブルです。 |