常用漢字ではない漢字が使用されています | |
JIS 5.9 d); | |
概要
Webページの文章中に、常用漢字ではない漢字が使用されています。これがWebサイトの想定する利用者にとっては読みが難しいと考えられる漢字ではないことを確認してください。もし、読みが難しいと考えられる場合は、読みの平易な言葉に置き換えるか、あるいはその漢字がこのWebページで初めて出てくるときに何らかの形で読みがなを提供してください。 |
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修正/チェック方法
Webページで使用している常用漢字ではない漢字が、Webサイトの想定する利用者にとって読みが難しいと考えられる場合は、平易な言葉遣いに置き換えてください。もし、それができない場合は、以下に挙げるような方法で、このWebページで初めて出てくるときに何らかの形で読みがなを提供してください。
常用漢字ではないからといって、読みが難しい漢字であるというわけではありません。その漢字が常用漢字かどうかは、あくまで参考程度にして、最終的にはそのWebサイトの対象ユーザーを想定して読みが難しいと考えられるかどうかを判断するようにしてください。 |
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修正/チェックのポイント
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JIS関連項目
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解説
Webコンテンツの読みやすさを決定する要因の1つに、言葉遣いの分かりやすさがあります。基本的に、ユーザーにとって馴染みのない言葉が多く使われていればいるほど、そのコンテンツは分かりにくく、また読みにくいものになる傾向があります。 ユーザーにとって馴染みのない言葉の1つに、読みの難しい漢字があります。Webコンテンツに、そういった漢字があると、それだけで分かりにくいと感じてしまうユーザーがいます。ただし、すでに私たちの日常生活の中でよく使われている漢字でも個人差が当然あるので、その判断基準が定めづらいのも事実です。 その漢字の読みが難しいかどうかを判断する目安として、以下のものが考えられます。例えば、以下の全てに該当する場合は、読みが比較的難しくない漢字であると判断してもよいかもしれません。
常用漢字は、文化庁の国語施策情報システムWebサイトで公開されている『常用漢字表』(http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&id=1000003929&clc=1000000068)にある漢字を指します。同Webサイトには、以下のような、常用漢字表の "前書き" があります。
常用漢字は、昭和56年3月23日に国語審議会会長から文部大臣に答申した『常用漢字表』を政府が採択して、"一般の社会生活において現代の国語を書き表すための漢字使用の目安" として、同年10月1日に内閣告示第1号をもって告示されました。さらに、政府は、この内閣告示と同じ日に内閣訓令第1号『「常用漢字表」の実施について』を発して、その後、各行政機関においては、この『常用漢字表』を "現代の国語を書き表すための漢字使用の目安" とすべき旨を訓令したという経緯があります。 JIS X 8341-3 の 5.9 d) の本文の冒頭に、"想定する利用者にとって" という一節があることに注目してください。同じ漢字であっても、そのWebサイトのコンテンツの特性や対象としているユーザー層などによって、多くのユーザーにとって馴染みがある場合もあれば、その逆にあまり馴染みのない場合もあります。そこで、それが読みづらいかどうかの判断基準に関しては、そのWebサイトの運営者に委ねられているのです。 そのWebサイトの想定する利用者にとって読みが難しいと考えられる漢字であっても、それを使用しなくてはならない場合には、Webページでその言葉が初めて出てくるときに、その読みがなを提供しなくてはなりません。 |
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JIS X 8341-3について
JIS X 8341-3 の内容は、以下のサイトにて規格番号「X8341-3」で検索して、規格票をご覧ください。
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