NodeListNN 6 IE 5 DOM 1

NodeList オブジェクトは、あらゆるタイプのノードコレクションを表す W3C DOM の抽象表現です。ノードコレクションを返す W3C DOM のプロパティやメソッドはいずれも、NodeList タイプのオブジェクトを返します。たとえば、Node オブジェクトの childNodes プロパティと、Element オブジェクトの getElementsByTagName() メソッドはいずれも、NodeList オブジェクトを返します。JavaScript は、NodeList コレクションを、よく知られている length プロパティを持つ配列として公開します。スクリプトから配列内の個々のアイテムを参照するには、整数の配列インデックス (角かっこ内)、または NodeList オブジェクトの item() メソッドを使用します。

 

ノードのタイプによっては、固有のコレクションを持つものもあります。たとえば、属性ノードコレクションの NamedNodeMap や、HTML 要素ノードコレクションの HTMLCollection などです。これらのコレクションオブジェクトには、そのコレクション内でのみ意味を持つ特別なプロパティとメソッドがあります。たとえば、Node オブジェクトの中でも最もシンプルなタイプであるテキストノードには、識別子を収容するプロパティがないため、NodeList に、ID を介してアイテムを参照するメソッドを含めることはできません。ただし、より複雑な HTMLElement タイプのノードで構成される HTMLCollection オブジェクトの場合は、スクリプトから、整数インデックスだけでなく ID を介してアイテムを参照できるメソッド (namedItem()) が含まれています。コレクションオブジェクトのタイプは、実際にスクリプト作成するコレクションオブジェクトのプロパティとメソッドを比較することで簡単に区別できます。一例として、本章の attributes および images オブジェクトを参照してください。これに対し、W3C DOM の用語は、スクリプト内の要因ではありません。