input (type="file")NN 3 IE 4 DOM 1

fileUpload オブジェクトは、type 属性が "file" に設定されている input 要素で作成されるフォームコントロールです。スクリプトでは "fileUpload" という用語は使用されませんが、Netscape ではスクリプトに対応した当初から、この用語でこのオブジェクトを参照しています。

 

ファイルを送信する場合は、フォーム要素の method 属性に POST に設定し、enctype 属性に multipart/form-data を設定してください。ただし、受信データを正しく処理するためには、サーバー側でも若干のプログラミングが必要になります。

 
相当する HTML コード
 
<input type="file">
 
オブジェクト参照
 
[window.]document.formName.elementName
[window.]document.forms[i].elements[i]
[window.]document.getElementById("elementID")
 
オブジェクト固有のプロパティ
 
acceptdefaultValueformnamesizetypevalue
 
オブジェクト固有のメソッド
 
handleEvent()select()
 
オブジェクト固有のイベントハンドラープロパティ
 
ハンドラーNNIEDOM
onblur342
onchange342
onclick642
onfocus342
onkeydown64なし
onkeypress64なし
onkeyup64なし
onmousedown642
onmousemove642
onmouseout642
onmouseover642
onmouseup642
onselect342
acceptNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

アップロードするファイルの MIME タイプのコンマ区切りリストから成る、助言的な省略可能なプロパティを示します。この値は現在のブラウザでは効果がありません。

 
 
document.entryForm.myFileUpload.accept = "image/gif";
 

文字列

 
既定値

なし

defaultValueNN 4 IE 4 DOM なし

読み書き

ソースコード内の要素の value 属性に指定されている文字列を返します。ただし、Windows 版 IE では空の文字列が返されます。アップロードするファイルはユーザーが手動で選択する必要があるため、この値をあらかじめ設定または変更しても意味がありません。

 
 
var initVal = document.entryForm.myFileUpload.defaultValue;
 

文字列

 
既定値

なし

formNN 3 IE 4 DOM 1

読み取り専用

現在の要素が入っている form 要素への参照を返します。この要素からイベントを処理する場合は、イベントハンドラー関数がイベントオブジェクトの target または srcElement プロパティとして input 要素に自動的にアクセスします。form プロパティを読み取ることにより、スクリプトで同じフォーム内の他のコントロールに簡単にアクセスできるようになります。

 
 
var theForm = evt.srcElement.form;
 

form 要素オブジェクトへの参照

 
既定値

なし

nameNN 2 IE 3 DOM 1

読み書き

フォームコントロールに関連付けられた識別子です。このプロパティの値は、フォームがサーバーに送信される際に「名前/値」のペアの「名前」の部分として送信されます。コントロールのラベルはコントロールタイプ別に他の方法で設定されるため、名前はユーザーには表示されません。フォームコントロールの名前は、オブジェクトへのスクリプト参照でも使用できます。最近の規格では id 属性の方が推奨されていますが、多くのブラウザでは現在も、コントロールの値を送信するために、フォームコントロールに name 属性を設定する必要があります。

 
 
document.orderForm.myFileChoice.name = "Win32File";
 

識別子の命名規則に従った文字列。大文字と小文字は区別されます。識別子には空白スペースは使用できず、1 文字目に数字は使用できません。アンダースコア以外の句読点の使用は避けてください。

 
既定値

なし

sizeNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

一般に、ファイルの入力テキスト領域に入力する文字の幅は、入力される要素が収まるサイズを示します。ただし実際は、プロポーショナルフォントが使用されている場合にはブラウザがこの幅を正しく計算できないことがりあます。詳細については、第 8 章の input 要素の size 属性を参照してください。このプロパティは Macintosh 版 IE 4 では使用できません。

 
 
document.forms[0].myFileUpload.size = 60;
 

整数

 
既定値

20

typeNN 3 IE 4 DOM 1

読み取り専用

フォームコントロール要素のタイプを返します。値はすべて小文字で返されます。行う処理によっては、特定のタイプを検索するためにすべてのフォーム要素を調べる必要があります。たとえば、"text" タイプのフォームコントロールをすべてクリアにし、他のタイプのコントロールはそのままにする場合などがこれに該当します。

 
 
if (document.forms[0].elements[3].type == "file") {
    // process file input type here
}
 

buttoncheckboxfilehiddenimagepasswordradioresetselect-multipleselect-onesubmittexttextarea のいずれかの定数を示す文字列

 
既定値

file

valueNN 2 IE 3 DOM 1

読み取り専用

要素の「名前/値」のペアとして送信される、フォームコントロールに関連付けられている現在の値を示します。fileUpload オブジェクトの場合、これはローカルファイルへの完全パス名を URL エンコードした値になります。一般に Macintosh 版のブラウザはフォーム要素でファイル名だけを表示する傾向にありますが、ここでは Macintosh 版のブラウザでも完全パス名が使用されます。一部のブラウザでは、このプロパティに新たな値を設定することができますが、送信されるのは、ユーザーが [ファイル] メニューで明示的に選択して設定した値のみです。

 

文字列

 
既定値

なし

handleEvent[]NN |4| IE なし DOM なし

handleEvent(event)

メソッドへのパラメータとして指定されたイベントを受け入れ、処理するようにオブジェクトに指示します。指定のイベントを処理するには、オブジェクトが適切なタイプのイベントハンドラーを持っている必要があります。Navigator 4 にのみ実装されています。

 
パラメータ
 
  • Navigator 4 で有効な event オブジェクト
 
戻り値

なし

select()NN 3 IE 4 DOM なし

フォーム要素に表示されるテキストをすべて選択します。

 
パラメータ

なし

 
戻り値

なし