linkNN 6 IE 4 DOM 1

link オブジェクトは link 要素に対応するオブジェクトです。ここで示すプロパティの多くは、それぞれに該当する属性が HTML タグで設定されていない限り、オブジェクトのスクリプト作成には使用できません。また、この要素の属性はドキュメントを読み込むときにディレクティブとして機能するため、通常、対応するプロパティに新しい値を設定していても効果はありません。これはプロパティが読み書き可能である場合も同様です。これには、hrefrelrevtype などが含まれます。media プロパティは Macintosh 版 IE 4 では使用できません。本章冒頭の共通のプロパティの説明にある disabled プロパティを使用すると、このプロパティに対応するブラウザであれば、リンクされているスタイルシートの有効と無効を切り替えることができます。

 
相当する HTML コード
 
<link>
 
オブジェクト参照
 
[window.]document.getElementById("elementID")
 
オブジェクト固有のプロパティ
 
charsethrefhreflangmediarel
revsheetstyleSheettargettype
 
オブジェクト固有のメソッド

なし

 
オブジェクト固有のイベントハンドラープロパティ
 
ハンドラーNNWindows 版 IEMacintosh 版 IEDOM
onerrorなし4なしなし
onloadなし4なしなし
charsetNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

リンク先コンテンツの文字エンコードを示します。

 
 
var charCoding = document.getElementById("myLink").charset;
 

文字セットレジストリ (ftp://ftp.isi.edu/in-notes/iana/assignments/character-sets) にあるエイリアス。大文字と小文字は区別されません。

 
既定値

なし

hrefNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

要素の href 属性で指定された URL を示します。Windows 版 IE では、このプロパティに新しい URL を設定し、後で別のスタイルシートに読み込めます。

 
 
document.getElementById("styleLink").href = "altStyles.css";
 

絶対 URL または相対 URL を示す文字列

 
既定値

なし

hreflangNN 6 IE 6 DOM 1

読み書き

リンク先コンテンツの言語コードを示します。href 属性または href プロパティも設定されている必要があります。

 
 
document.getElementById("myLink").hreflang = "DE";
 

大文字と小文字を区別しない言語コード

 
既定値

なし

mediaNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

href 属性によって示されたリンク先ドキュメントのコンテンツを出力する出力デバイスを示します。media プロパティは、将来ポケットコンピュータ、スピーチデジタイザー、ファジーテレビなどの特定のデバイスに合わせたブラウザデコンテンツを作成するために使用される予定です。このプロパティは Macintosh 版 IE 4 では使用できません。

 
 
if (document.getElementById("link3").media == "print") {
    // process for print output
}
 

allprintscreen のいずれかの定数を示す文字列

 
既定値

all

relNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

現在の要素と、リンクで示されている外部アイテムとの関係を示します。フォワードリンクとも呼ばれます。href 属性でアドレスを指定するリンク先ドキュメントとは異なるので注意が必要です。このプロパティは、主要なブラウザでは十分に活用されていませんが、この属性をパラメータのように使用してスクリプトによるチェックや変更を行うことができます。今後このプロパティがどのように活用されるかについては、第 8 章の a 要素の rel 属性を参照してください。

 
 
if (document.getElementById("link3").rel == "alternate stylesheet") {
    // process for alternate style sheet
}
 

要素に適用できる HTML 4 標準リンクタイプのスペース区切りリストを 1 つの文字列として指定します。大文字と小文字は区別されません。指定できるリンクタイプは次のとおりです。

 
alternateappendixbookmarkchapter
contentscopyrightglossaryhelp
indexnextprevsection
startstylesheetsubsection
 
既定値

なし

revNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

現在の要素とリンク先との関係を示します。これはリバースリンクとも呼ばれます。このプロパティは、主要なブラウザでは十分に活用されていませんが、この属性をパラメータのように使用してスクリプトによるチェックや変更を行うことができます。今後このプロパティがどのように活用されるかについては、第 8 章の a 要素の rev 属性を参照してください。

 

要素に適用できる HTML 4 標準リンクタイプのスペース区切りリストを 1 つの文字列として指定します。大文字と小文字は区別されません。指定できるリンクタイプについては、rel プロパティを参照してください。

 
既定値

なし

sheetNN 6 IE なし DOM 1

読み取り専用

リンク要素のターゲットとしてスタイルシートが指定されている場合に、現在のドキュメントにリンクされている styleSheet オブジェクト (W3C DOM の用語では CSSStyleSheet オブジェクト) への参照を返します。Windows 版 IE でこれに相当するプロパティは styleSheet です。

 
 
var extSS = document.getElementById("link3").sheet;
 

styleSheet オブジェクトへの参照

 
既定値

なし

styleSheetNN なし IE 5(Win) DOM なし

読み取り専用

リンク要素のターゲットとしてスタイルシートが指定されている場合に、現在のドキュメントにリンクされている styleSheet オブジェクトへの参照を返します。標準ではありませんが、便利なプロパティです。Netscape 6 でこれに相当するプロパティは sheet です。

 
 
var extSS = document.getElementById("link3").styleSheet;
 

styleSheet オブジェクトへの参照

 
既定値

なし

targetNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

リンク先コンテンツを受け取るウィンドウ名またはフレーム名を示します。リンク先がスタイルシートの場合には、既定値 (_self) を選択するようにしてください。

 
 
document.getElementById("link4").target = "frame2";
 

ウィンドウ名またはフレーム名を示す文字列か、_parent_self_top_blank のいずれかの定数を示す文字列

 
既定値

なし

typeNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

外部ソースから読み込み中のデータに関するアドバイザリ MIME タイプ宣言を示します。たとえば、外部スタイルシートが text/css だとします。通常、この情報は要素タグの type 属性に設定されます。

 
 
if (document.getElementById("myStyle").type == "text/css") {
    ...
}
 

MIME タイプの文字列

 
既定値

なし

disabledNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

ユーザーが要素を操作できるかどうかを示します。true に設定すると、要素はフォーカスを得ることができず、ユーザーは要素を変更できなくなります。通常、要素はページ上でグレー表示になります。このプロパティは、Windows 版 IE 5.5 以降のすべての HTML 要素オブジェクトで使用できます。IE 4 と IE 5 では、フォームコントロールにのみ適用されます。Netscape 6 以降では、フォームコントロールと style 要素オブジェクトで認識されます。使用できなくなったフォームコントロールの「名前/値」のペアは、フォームから送信されません。

 
 
document.getElementById("myButton").disabled = true;
 

true または false のブール値

 
既定値

false

readyStateNN なし IE 4 DOM なし

読み取り専用

オブジェクトのコンテンツにおける現在のダウンロードステータスを返します。ユーザーイベントによって呼び出されたスクリプトなどがドキュメントの読み込み中にアクションを行う可能性があり、ページ全体の読み込みが終了するまでは他のアクションを避ける必要がある場合は、このプロパティで読み込みの進行状況を調べることができます。その場合、条件テストでこのプロパティの値を使用してください。この値は、読み込みの最中でも、ダウンロードステータスが変わればそれに合わせて変更されます。プロパティ値が変わると、onReadyStateChange イベントが呼び出されますが、このイベントはバブルアップしません。

 

このプロパティは、IE 4 で導入された時点では、documentembedimglinkobjectscriptstyle の各オブジェクトでのみ使用できました。IE 5 では、すべての HTML 要素オブジェクトに使用できます。

 
 
if (document.readyState == "loading") {
		    //statements for alternate handling while loading
		}
 

object 要素以外のすべての要素については、uninitializedloadingloadedinteractivecomplete のいずれかの値を示す文字列。要素によっては読み込みが完了していないコンテンツでもユーザー操作を許可しますが、その場合は、読み込みが完了するまでこのプロパティが interactive を返すことがあります。すべての要素タイプにおいて、読み込み中にすべての値が順序どおりに返されるわけではありません。object 要素は、これら 5 つのステートに対応した数値を返します。数値の範囲は、0 (uninitialized) から 4 (complete) です。

 
既定値

なし