popupNN なし IE 5.5(Win) DOM なし

popup オブジェクトは、通常のブラウザウィンドウのクロム部分 ({ーダー、スクロールバー、タイトルバーなど) やメインドキュメントへ戻るための参照パスなどを備えていない矩形領域です。スクリプトで、特定の位置に特定のサイズの popup オブジェクトを作成し、このポップアップの document.body.innerHTML プロパティに HTML の文字列を設定し、ウィンドウにコンテンツを読み込みます。またスクリプトで、ポップアップの document.body.style プロパティか、ポップアップ内の要素のスタイルのいずれかに背景色と{ーダーを設定して、この領域をドキュメント内で目立つようにすることもできます。

 

popup オブジェクトが格納しているのは基{的に document オブジェクトですが、window オブジェクトとはまったく関係ないため、外部のドキュメントを読み込むことはできません。ただしポップアップは便利なことに、フレームの{ーダーさらにはブラウザウィンドウの境界を越えて表示できるので、HTML コンテンツを OS 独自の外観を持つウィンドウに表示することができます。そのため、ポップアップをドロップダウンメニューとしてや、フレームの{ーダーやブラウザウィンドウの境界を越えて表示する必要のある注釈ウィンドウとして使用できます。

 

popup は一時的に表示される要素です。{ップアップ領域以外の部分をクリックすると、ポップアップは画面から消えます。ただし、ポップアップするドキュメント内の要素に多様なマウスイベントを割り当てることにより、ロールオーバーやメニューアイテムのクリックなどの効果が得られます。HTML のコンテンツにはイメージを含めることもできます。

 

popup オブジェクトを作成するには、window.createPopup() メソッドを使用します。次の例に、popup オブジェクトの作成、読み込み、表示の標準的な手順を示します。

var popup = window.createPopup( );
var bod = popup.document.body;
bod.style.border = "3px solid #ff8800";
bod.style.padding = "2px";
bod.style.backgroundColor = "lightyellow";
bod.innerHTML = 
  <p style='font-family:Arial, sans-serif; font-size:10px'>Some popup text.</p>";
popup.show(100, 100, 100, 26, document.body);"
 
オブジェクト参照
 
popupObjectRef
 
オブジェクト固有のプロパティ
 
documentisOpen
 
オブジェクト固有のメソッド
 
hide()show()
 
オブジェクト固有のイベントハンドラープロパティ

なし

documentNN なし IE 5.5(Win) DOM なし

読み取り専用

popup オブジェクト内の document オブジェクトへの参照を返します。通常の document オブジェクトのプロパティのほとんどは (すべてではありませんが)、ポップアップの document オブジェクトに適用されます。ポップアップへの HTML コンテンツの読み込みは、主にこのプロパティを介して行います。このプロパティは読み取り専用ですが、コンテンツへの値の設定は document オブジェクトのプロパティを使って行うことができます。

 
 
popupRef.document.body.innerHTML = "<p>Howdy, pardner!</p>";
 

document オブジェクトへの参照

 
既定値

現在の document オブジェクト

isOpenNN なし IE 5.5(Win) DOM なし

読み取り専用

popup オブジェクトが表示されているかどうかを示すブール値を返します。popup オブジェクトが非表示になった後でも、そのコンテンツにはスクリプトでアクセスできます。

 
 
if (popupRef.isOpen) {
    popupRef.hide();
}
 

true または false のブール値

 
既定値

false

hide()NN なし IE 5.5(Win) DOM なし

popup オブジェクトを非表示にします。通常、ユーザーがポップアップコンテンツ上で行う操作に応じて実行されるスクリプトによって呼び出されます。

 
パラメータ

なし

 
戻り値

なし

show()NN なし IE 5.5(Win) DOM なし

show(left, top, width, height[, positioningElemRef])

popup オブジェクトを表示します。表示されるのは通常、コンテンツが設定された後です。表示のサイズと位置はすべてパラメータで指定します。また、位置はメインドキュメント内の要素に対する相対位置で指定することもできます。要素の位置や配置のパラメータの値は、event オブジェクトのプロパティ (event.clientXevent.clientYevent.srcElement) から取得することもできます。

 
パラメータ
 
  • 画面左端からのピクセル数で示した横方向の座標値、または後で示す省略可能なパラメータが指定されている場合は HTML 要素
  • 画面上端からのピクセル数で示した縦方向の座標値、または後で示す省略可能なパラメータが指定されている場合は HTML 要素
  • ピクセル数で示したポップアップ領域の幅 (外側)
  • ピクセル数で示したポップアップ領域の高さ (外側)
  • このメソッドを呼び出すスクリプトにアクセスできる要素への参照。省略可能です。left プロパティと top プロパティの座標コンテキストを設定します。
 
戻り値

なし

documentNN なし IE 4 DOM なし

読み取り専用

現在の要素が格納されている document オブジェクトへの参照を返します。イベントプロパティから取得されたオブジェクト参照や ID 文字列として渡されたオブジェクト参照を処理する関数に役立ちます。対応する W3C DOM プロパティは、ownerDocument です。

 
 
var currDoc = document.getElementById("elementID").document;
 

document オブジェクトへの参照

 
既定値

現在の document オブジェクト