警告音や効果音がある場合、代替テキストを提供していますか?
JIS 5.4 c);
 
 
概要

Webページに、bgsound、object、embed、applet要素のいずれかがあります。もし、それがWebコンテンツの内容を理解したり操作したりするのに必要な警告音や効果音などの音声情報を提供している場合は、その音を聞き取ることができなくても支障がないように、テキスト情報などが併用されていることを確認してください。

 
 
修正/チェック方法

警告音や効果音などの音声情報を聞くことができなくても、その音が示していることを理解できるように、代替テキストが画面に表示されるなど、テキスト情報などが併用されていることを確認してください。

 
 
修正/チェックのポイント

聴覚に障害のある利用者を考慮し、警告音などを使う場合は、同等の内容をページ内に表示してください。
また、視覚に障害のある利用者を考慮し、音声情報の追加や、音声ブラウザでの読み上げを可能にしてください。

  • 音で情報を提示するときは、HTMLファイル内に同等の内容を表示する。
  • ダイアログボックスを利用してメッセージを表示する場合は、音声での読み上げや、キーボードでの操作を可能にすることが望ましい。
    (Javaアプレットなど、特定の技術やプラグインで表示したウィンドウ、ダイアログボックスは、音声ブラウザでの参照や、キーボードでの操作が困難な場合があり、注意が必要。)

『富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 第2.0版』 © 2004 富士通株式会社

 
 
JIS関連項目

5.4 非テキスト情報
c)
ウェブコンテンツの内容を理解・操作するのに必要な音声情報には,聴覚を用いなくても理解できるテキストなどの代替情報を提供しなければならない。
警告音などの場合,警告を表すテキスト情報などを併用する。

JIS X 8341-3:2004『高齢者・障害者等配慮設計指針-情報機器における機器,ソフトウェア及びサービス-第三部:ウェブコンテンツ』(© 財団法人 日本規格協会)

 
 
解説

音声を使って何らかの情報を提供する際には、すべてのユーザーがその音声を聞くことができるわけではない、ということを念頭に置いておく必要があります。テキスト情報が併用されていないかぎりは、以下に挙げるユーザーはその音を聞くことができず、結果としてそのコンテンツを利用することができなくなる恐れがあります。

  • 聴覚障害のあるユーザー
  • 騒がしい場所で音声を聞いているユーザー
  • 音声を聞くプラグインを持っていないユーザー
  • 音声出力できないコンピュータでサイトにアクセスしているユーザー
  • 職場や図書館などの音声を再生できない場所でサイトにアクセスしているユーザー

例えば、操作が完了したことをチャイム音で知らせたり、ユーザーが入力あるいは操作した結果がエラーであることをビープ音で知らせたりする際には、上記のようなユーザーにもその音で伝えていることが伝わるように、画面に「完了」、「エラー」といったテキスト情報をあわせて表示するようにしてください。

 
 
JIS X 8341-3について

JIS X 8341-3 の内容は、以下のサイトにて規格番号「X8341-3」で検索して、規格票をご覧ください。

  • 閲覧:日本工業標準調査会(JISC)
    http://www.jisc.go.jp/
  • 購入:日本規格協会(JSA Web Store)
    http://www.webstore.jsa.or.jp/