同じラベルのリンクのリンク先が異なります
WAI / WCAG 1.0 優先度2 チェックポイント 13.1
 
 
概要

Webページに、同じラベルでありながらリンク先の異なるリンクが2つ以上あります。

リンクのラベルは、リンク先のコンテンツやリンクのタイトルの代替テキストとして考えることができます。つまり、<a>と</a>の間にあるすべてのテキストであり、<a>と</a>の間にあるイメージの代替テキストであり、もし記述されていればtitle属性の値です

 
 
修正方法

できるかぎり、異なるリンク先へのリンクには異なるリンクのラベルを使うようにしてください。また、可能なときは必ず、リンク先の内容が分かるラベルにしてください。
もし、どうしてもそれが不可能な場合(例えば、Webページに並んでいる幾つかの製品に "購入" という同じリンクを繰り返し使用する必要がある場合)は、それぞれのa要素のtitle属性値で異なる説明を記述して区別が付くようにしてください。

 
 
解説

リンクのリンク先が異なるときは、同じリンクのラベルを使わないでください。もし、Webページで同じラベルのリンクが複数ある場合は、それらのリンク先はすべて同じであるべきです。そうして一貫性を持たせることは、アクセシビリティだけでなく、ページのデザインにも意味があります。

同じリンクのラベルがある場合は、そのリンク先は同じであると思わせます。もし、リンク先が異なると、ユーザーは驚いて混乱してしまうでしょう。多くのユーザーはWebサイトの機能に慣れていないので、ユーザーを混乱させると、他のサイトへ行ってしまうリスクが高いと考えるべきです。

さらに、スクリーンリーダーおよび音声ブラウザでは、ユーザーが別のポップアップ・ウィンドウでそのWebページにあるリンクのリストを作ることができます。各リンクは、前後の文脈がない状態で示されます。もし、同じラベルのリンクが2つあったとしたら、ユーザーはどちらもリンク先は同じであると考えるでしょう。そのユーザーはあるWebページあるいはオンラインサービスに行くことができないかもしれません。