イメージのalt属性が無効です
米国508条 1194.22(a); WAI/ WCAG1.0 チェックポイント 1.1
 
 
概要

このドキュメントにあるイメージには、有効な代替テキストがありません。有効な代替テキストは以下のようなalt属性値です。

  • 空 ("") ではない
  • 1つ以上のスペースのみ (" ") ではない
  • イメージのファイル名ではない
  • イメージファイルのサイズのみではない
  • アルファベット150字以上ではない (これは推奨でしかありません: WCAG 1.0 や 508条では規定されていません)

そのイメージは装飾だけの目的で使われているわけではなさそうです(すなわち、スペーサーではありません)。

 
 
修正方法

imgタグにalt属性を付加してください。ポイントは以下に挙げるとおりです。

  • 代替テキストは、そのWebページでのイメージの役割を説明するものです。電話でそのページのコンテンツとイメージの説明を聞くことを想像するとよいでしょう。
  • もし、そのイメージがリンクで、あわせてテキストリンクも提供している場合は、img要素のalt属性値は空("")にしてください。その際、テキストリンクがイメージの代替テキストの役割を果たしている必要があります。
  • 代替テキストは簡潔に記述してください。ロゴのようにサイト内の全ページで繰り返して使用されるイメージのことを考えてみてください。ユーザーは同じ説明を何度も繰り返して聞かなくてはならないのです。
  • ボタンの場合は、原則としてイメージ上にある文字をそのまま代替テキストとして記述してください。
  • alt属性値では(X)HTMLのタグはブラウザに解釈されないので使わないでください。alt属性値に(X)HTMLのタグがあると、ユーザーを困惑させるだけでなく、検索エンジンをも混乱させる恐れがあります。
  • alt属性値の代替テキストが長すぎると、ブラウザが後半部分を省略したり、ページの読み込みに時間がかかったりすることがあります。目安として、英単語で10ワード、アルファベットで64文字以内にしてください。(訳者注:日本語の場合は全角文字なので、半分の32文字以内を目安と考えてください。)
  • 単に装飾だけの目的で用いているイメージ(例えば、スペーサー)は、alt属性値を空("")にすることで音声ブラウザやスクリーンリーダーは無視してくれます。ビュレットのようなイメージも同様です。
  • 注意: イメージの内容が周囲にあるテキストで説明されている場合は、alt属性値を空("")にしてください。
  • 注意: リンクに含まれるすべてのイメージ(透明GIFイメージを含む)は、リンク先を示す代替テキストが必要です。
 
 
解説

alt属性値は画像が伝えている情報を説明するもので、画像を表示するブラウザ以外を使用しているユーザーがWebページを利用することを可能にします。ハンドヘルド端末やテキストブラウザなどの登場により、alt属性値の代替テキストの重要性はこれまで以上に高まっています。

隠しリンク(通常は、a要素でマークアップされたスペーサー・イメージ)の場合は、イメージにalt属性があってリンク先を説明していることが重要です。(隠しリンクは、508条の1194.22(o) "繰り返されるナビゲーション部分のリンクをユーザーがスキップできる手段を提供しなければならない。" および WCAG 1.0 のチェックポイント 13.6 を満たすために用いるテクニックです。)

alt属性値の代替テキストは、イメージが表示されるまで時間がかかるときにそのイメージよりも先に表示されるので役に立ちます。

また、alt属性値の代替テキストにキーワードを含めることで、いくつかの検索エンジンでは表示順位を上げる効果もあります。

Webページで装飾の役割だけを果たしているイメージ(スペーサーやビュレットなど)の場合は、alt属性値を "*" や ">" ではなく、空(alt="")にすることで、音声ブラウザが記号文字を読み上げてユーザーを困惑させたりしなくなります。