W3Cの最新の技術を使用していますか?
JIS 5.1 a); WCAG 11.1;
 
 
概要

常に、W3Cにより公開されている最新の技術を適切に用いるようにしてください。ただし、必ずしも最新である必要はありません。ブラウザや支援技術のサポート状況をふまえて判断してください。

 
 
修正/チェック方法

W3Cの最新の勧告文書(標準仕様)は、 http:w3.orgW3C(World Wide Web Consortium)で確認してください。

 
 
修正/チェックのポイント

ウェブコンテンツは、各種のブラウザやOS・支援技術(注)などとの連携によって利用者に提供されます。

広く一般に定められた規格や技術仕様(HTML文法など)に準拠することで、ウェブサイトを有効に利用することができます。

(注)支援技術
障害のある人が、IT機器などを利用できるようにする技術のことです。
音声ブラウザや画面拡大ソフト、キーボードエミュレータやジョイスティックマウスなどがあります。アシスティブテクノロジー(Assistive Technology)とも言います。

  • HTMLやCSSなど、W3C(World Wide Web Consortium)で検討している技術は、W3Cが公式に発表している正しい文法で記述する。 W3Cで廃棄予定または推奨していない技術は使用しない。
  • ブラウザや音声読み上げソフトなどの支援技術との整合性に考慮すること。
    特定のブラウザや音声読み上げソフトの固有の問題で不具合が生じる場合は考慮しなくともよい。
  • HTMLのコーディングにおいて、不要な記述はなるべく避けること。
    例えば、HTMLを修正する過程で文字や画像を囲んでいない<a>(リンク)タグが残ってしまうことがある。このような不要なタグは、コンテンツを表示したり操作するうえで不都合が生じる恐れがあるため削除しておく。

『富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 第2.0版』 © 2004 富士通株式会社

 
 
JIS関連項目

5.1 規格及び仕様
a)
ウェブコンテンツは,関連する技術の規格及び仕様に則り,かつ,それらの文法に従って作成しなければならない。
参考 支援技術は,ウェブコンテンツが規格及び仕様,並びに文法に従って正しく書かれていることを前提に作られている。正しく書かれていない場合には,支援技術が正しく動作しなかったり,利用することができなかったりする可能性がある。

JIS X 8341-3:2004『高齢者・障害者等配慮設計指針-情報機器における機器,ソフトウェア及びサービス-第三部:ウェブコンテンツ』(© 財団法人 日本規格協会)

 
 
解説

最新の標準仕様に準拠してコーディングを行って、ブラウザ(および、その他のテクノロジー)に最新の標準仕様に対応させるように考えるのがベストです。そうすることで、出来上がったWebページを後から新しいブラウザに合わせて作り変える必要がなくなります。

例えば、XHTML、CSS、SMIL (マルチメディアのキャプション)、MathML(数学の計算式のマークアップ)、XML、XSL(コンテンツと表現の完全な分離)、そしてP3P(プライバシー情報の表示)などを用いることです。

 
 
JIS X 8341-3について

JIS X 8341-3 の内容は、以下のサイトにて規格番号「X8341-3」で検索して、規格票をご覧ください。

  • 閲覧:日本工業標準調査会(JISC)
    http://www.jisc.go.jp/
  • 購入:日本規格協会(JSA Web Store)
    http://www.webstore.jsa.or.jp/