スタイルシートを使用しなくてもコンテンツを利用できますか?
JIS 5.2 b); WCAG 6.1; 508条 (d)
 
 
概要

このWebページは、カスケーディング・スタイルシート(CSS)を使用しています。スタイルシートによる指定がない状態でも、ユーザーがWebページの内容を理解して利用できることを確認してください。

 
 
修正/チェック方法

ドキュメントがスタイルシートがない状態でも利用できることを確認してください。

 
 
修正/チェックのポイント

一般のブラウザや音声ブラウザの中には、スタイルシートに対応していないものがあります。
例えば、スタイルシート(レイヤーなど)で、表示順序(レイアウト)を指定した場合、その指定は音声ブラウザで反映されず、理解できない順序で読み上げられることがあります。

  • スタイルシートの指定を無効にして表示し、内容が充分に把握できることを確認する。
  • position: や float: など、レイアウトのためのスタイルシートを使用する場合は、特に注意する。
    多くの音声ブラウザやスタイルシートに未対応なブラウザは、テキストや画像をHTML内に記述された順序で、表示する。

『富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 第2.0版』 © 2004 富士通株式会社

 
 
JIS関連項目

5.2 構造及び表示スタイル
b)
ウェブコンテンツの表示スタイルは,文書の構造と分離して,書体,サイズ,色,行間,背景色などをスタイルシートを用いて記述することが望ましい。ただし,利用者がスタイルシートを使用できない場合,又は意図的に使用しないときにおいても,ウェブコンテンツの閲覧及び理解に支障が生じてはならない。

JIS X 8341-3:2004『高齢者・障害者等配慮設計指針-情報機器における機器,ソフトウェア及びサービス-第三部:ウェブコンテンツ』(© 財団法人 日本規格協会)

 
 
解説

カスケーディング・スタイルシート (CSS) は、コンテンツおよびその構造を表現と分離させることのできる優れた技術です。通常は、コンテンツが論理的に構造化されていれば、スタイルシートがオフになっていたり、サポートされていなかったりしても、コンテンツは意味の通じる順序でレンダリングされます。しかしながら、CSSがWebページのアクセシビリティを損なってしまうケースもあります。

例えば、旧いブラウザはCSSをサポートしていないので、コンテンツ制作者は情報を伝えたりナビゲーションを提供したりする際に、スタイルシートの使用を前提にしてはいけません。また、Webページで指定しているスタイルが、ユーザーの任意に指定しているスタイル(文字サイズ、文字色など)に影響を及ぼしてもいけません。

 
 
JIS X 8341-3について

JIS X 8341-3 の内容は、以下のサイトにて規格番号「X8341-3」で検索して、規格票をご覧ください。

  • 閲覧:日本工業標準調査会(JISC)
    http://www.jisc.go.jp/
  • 購入:日本規格協会(JSA Web Store)
    http://www.webstore.jsa.or.jp/