userProfileNN なし IE 4(Win) DOM なし

userProfile オブジェクトは、ブラウザで現在のユーザー用のプロファイルに保存されている各種の情報を反映します。このオブジェクトの 4 つのメソッドを使って、次の操作を実行できます。

 

ユーザーの許可を得た上で入手した情報は、フォーム要素として保存し (表示または非表示のどちらでも可)、サーバーに送信できます。この互換性リストには、Windows 版 IE のサポートのみが反映されています。Macintosh 版 IE の場合、これらのメソッドを呼び出してもエラーは発生しませんが、メソッドに機能が与えられていません。ユーザープロファイルの詳細については、Microsoft のページ (http://msdn.microsoft.com/workshop/management/profile/profile_assistant.asp) を参照してください。

 
 
navigator.userProfile.addReadRequest("vcard.displayname");
navigator.userProfile.doReadRequest("3", "MegaCorp Customer Service");
var custName = navigator.userProfile.getAttribute("vcard.displayname");
navigator.userProfile.clearRequest();
if (custName) {
    ...
}
 
オブジェクト参照
 
navigator.userProfile
 
オブジェクト固有のプロパティ

なし

 
オブジェクト固有のメソッド
 
addReadRequest()clearRequest()doReadRequest()getAttribute()
 
オブジェクト固有のイベントハンドラープロパティ

なし

addReadRequest()NN なし IE 4(Win) DOM なし

addReadRequest("attributeName")

特定のユーザープロファイル属性を検査する要求を、個別に実行する必要のあるキューに追加します。この実行は doReadRequest() メソッドと getAttribute() メソッドにより処理されます。キューに追加されたアイテムはユーザーに表示され、サーバーに送信するアイテムをユーザーが選択します。複数の属性を処理するには、addReadRequest() メソッドを必要な回数だけ呼び出します。

 
パラメータ
 
vCard.Business.CityvCard.Business.Country
vCard.Business.FaxvCard.Business.Phone
vCard.Business.StatevCard.Business.StreetAddress
vCard.Business.URLvCard.Business.Zipcode
vCard.CellularvCard.Company
vCard.DepartmentvCard.DisplayName
vCard.EmailvCard.FirstName
vCard.GendervCard.Home.City
vCard.Home.CountryvCard.Home.Fax
vCard.Home.PhonevCard.Home.State
vCard.Home.StreetAddressvCard.Home.Zipcode
vCard.HomepagevCard.JobTitle
vCard.LastNamevCard.MiddleName
vCard.NotesvCard.Office
vCard.Pager
 
  • 次のいずれかの属性名を示す文字列。大文字と小文字は区別されません。
 
戻り値

ブール値。成功した場合は true、失敗した場合は false です。

clearRequest()NN なし IE 4(Win) DOM なし

取得する属性名をすべてキューから削除します。これは、スクリプトによる必要な情報の取得が成功した後で使用します。このメソッドによって、次のリストを処理できるようにキューを準備します。

 
パラメータ

なし

 
戻り値

なし

doReadRequest()NN なし IE 4(Win) DOM なし

doReadRequest(usageCode[, "friendlyName"[, "domain"[, "path"[, "expiration"]]]])

このメソッドはキューにあるアイテムに基づいてブラウザを検査し、ユーザーが以前これらの属性の検査を許可したかどうかを判断します。許可されていないアイテムがある場合には、メソッドによってダイアログボックス ([プロファイルアシスタント] ウィンドウ) が表示され、サーバーに送信しないアイテムを無効にするようユーザーに通知されます。このメソッドのパラメータには、このダイアログボックス用の情報と、許可の管理についての情報を指定します。許可の管理は Cookie の管理に類似しています。doReadRequest() メソッドの呼び出しは、キューにある属性の数に関わらず 1 度だけで済みます。

 
パラメータ
 
コード意味
0システム管理に使用されます。
1製品の研究・開発段階で使用されます。
2現在のトランザクションの完了とサポートに使用されます。
3サイトのデザインとコンテンツのカスタマイズに使用されます。
4広告を含むサイトのコンテンツの改良に使用されます。
5サイトの更新を利用者に通知するために使用されます。
6サイトの利用者に対して製品やサービスの宣伝・広告を行うために使用されます。
7その他の収集情報をリンクするために使用されます。
8サイトでその他の目的に使用されます。
9サイトのコンテンツやデザインをカスタマイズまたは改良するために、他者に公開されます。
10他者に公開され、サイト利用者に向けて製品やサービスの宣伝が送られる可能性があります。
11他者に公開され、サイト利用者に向けて製品やサービスの宣伝広告が送られる可能性がありますが、利用者がサイトに対して情報の使用禁止を要求することができます。
12その他の目的で他者に公開されます。
 
  • 情報の用途を示す、次の表に示すいずれかの整数コード。このコードは Internet Privacy Working Group で定義された、人間による解読が可能なメッセージを表示します。
 
  • ユーザーが要求の送信元として認識する名前や URL を示す文字列。省略可能です。たとえば、社名などを指定します。
  • 要求を送信したサーバーのドメインを示す文字列。省略可能です。有効期限 (expiration) が設定されている場合、将来このドメインから同じ情報を要求して [プロファイルアシスタント] ダイアログボックスによりユーザー操作が中断されるのを防ぐため、この情報は要求された属性に保存されます。
  • 要求を送信したサーバードキュメントのパスを示す文字列。省略可能です。有効期限 (expiration) が設定されている場合、将来このドメインから同じ情報を要求して [プロファイルアシスタント] ダイアログボックスによりユーザー操作が中断されるのを防ぐため、この情報は要求された属性に保存されます。
  • ユーザーの許可設定の有効期限を示す文字列。省略可能です。Internet Explorer 4 では認識されません。
 
戻り値

Windows では、[プロファイルアシスタント] ダイアログボックスでユーザーがどのような操作をしても、戻り値はありません。Macintosh 版ではこのオブジェクトが完全にはサポートされず、このメソッドは [プロファイルアシスタント] を表示せずに false を返します。

getAttribute()NN なし IE 4 DOM なし

getAttribute("attributeName")

ユーザーが許可を与えた場合に、属性値を返します。許可がない場合は、null を返します。取得する属性値ごとに 1 つの getAttribute() メソッドを使用してください。

 
パラメータ
 
  • addReadRequest() メソッドの説明で示している、いずれか 1 つの vCard 属性名
 
戻り値

文字列または null

getAttribute()NN 6 IE 4 DOM 1

getAttribute(attributeName) getAttribute(attributeName[,caseSensitivity])

現在の要素内の名前付き属性の値を返します。属性がオブジェクトモデルでプロパティとして反映されている場合、このメソッドはオブジェクトのプロパティを読み取るときと同じ値を返します。W3C DOM では、要素オブジェクトの属性 (つまりプロパティ) の値を読み取る場合には、このメソッドが推奨されています。

 

現在のブラウザでは、パラメータとして渡す属性名の大文字と小文字は区別されません。ただし、IE では、属性名の大文字と小文字の区別を指定するための 2 番目のパラメータ (省略可能) を設定できます。これで、同じ属性名を大文字と小文字を変えて別の属性として使用することもできますが、あまり良い方法ではありません。

 

属性に値を設定し、新しい「属性/値」のペアを作成する方法については、setAttribute() メソッドを参照してください。

 
パラメータ
 
  • HTML タグで使用される属性名。= 記号は含まれません。デフォルトでは大文字と小文字は区別されません。IE では大文字と小文字の区別の設定を変更できますが、Netscape 6 では大文字と小文字の区別を設定する必要はありません。ただし、XHTML の傾向に合わせて、習慣的に大文字と小文字を区別しておくことをお勧めします。
  • 整数 (IE のみ)。省略可能です。既定値は 0 です。大文字と小文字は区別されません。1 に設定した場合、HTML タグ内の属性が、返される attributeName パラメータの値と大文字と小文字の区別を含めて完全に一致している必要があります。
 
戻り値

W3C DOM と Netscape 6 では、属性値は文字列データタイプとしてのみ保持されます。ただし、IE では、属性値は文字列、数値、ブール値のいずれかとして返されます。