buttonNN 6 IE 4 DOM 1

button オブジェクトは button 要素に対応するオブジェクトです。Macintosh 版 IE には、すべての要素オブジェクトを持つ client プロパティおよび scroll プロパティのセットはありませんが、button オブジェクトでこれらのプロパティが定義されています。button タイプと input 要素との相違の詳細については、第 8 章の button 要素を参照してください。

 
相当する HTML コード
 
<button>
 
オブジェクト参照
 
[window.]document.getElementById("elementID")
 
オブジェクト固有のプロパティ
 
dataFlddataFormatAsdataSrcformname
statustypevalue
 
オブジェクト固有のメソッド
 
createTextRange()
 
オブジェクト固有のイベントハンドラープロパティ

なし

dataFldNN なし IE 4 DOM なし

読み書き

IE のデータバインディングと共に使用して、リモートデータソースの列名を button オブジェクトのラベルに関連付けます。この要素には datasrc 属性も設定する必要があります。dataFlddataSrc の両方のプロパティに空の文字列を設定すると、要素とデータソースのバインディングが壊れます。

 
 
document.getElementById("myButton").dataFld = "linkURL";
 

データソースの列の識別子。大文字と小文字は区別されます。

 
既定値

なし

dataFormatAsNN なし IE 4 DOM なし

読み書き

IE のデータバインディングと共に使用して、データソースから受け取った内容を標準テキストとタグ付き HTML のどちらとして処理するかをブラウザに指示します。

 
 
document.getElementById("myButton").dataFormatAs = "html";
 

text または html の文字列定数

 
既定値

text

dataSrcNN なし IE 4 DOM なし

読み書き

IE のデータバインディングと共に使用して、リモートデータアクセス用にデータソースオブジェクトを読み込むページの object 要素の ID を示します。データソースからのコンテンツは、button 要素の datafld 属性を介して指定されます。dataFlddataSrc の両方のプロパティに空の文字列を設定すると、要素とデータソースのバインディングが壊れます。

 
 
document.getElementById("myButton").dataSrc = "DBSRC3";
 

object 要素の識別子。大文字と小文字は区別されます。

 
既定値

なし

formNN 6 IE 4 DOM 1

読み取り専用

現在の要素が入っている form 要素への参照を返します。

 
 
var theForm = event.srcElement.form;
 

オブジェクトへの参照

 
既定値

なし

nameNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

フォームコントロールとして使用される場合に要素に関連付けられる識別子です。このプロパティの値は、フォームがサーバーに送信される際に「名前/値」のペアの「名前」の部分として送信されます。コントロールのラベルはコントロールタイプ別に他の方法で設定されるため、名前はユーザーには表示されません。フォームコントロールの名前は、オブジェクトへのスクリプト参照でも使用できます。

 
 
document.forms[0].compName.name = "company";
 

識別子の命名規則に従った識別子。大文字と小文字は区別されます。識別子には空白スペースは使用できず、1 文字目に数字は使用できません。アンダースコア以外の句読点の使用は避けてください。

 
既定値

なし

statusNN なし IE 4 DOM なし

読み書き

フォームコントロールの他のタイプの status プロパティと異なり、このプロパティはボタンの外観や機能に影響を与えません。

 

true または false のブール値か、null

 
既定値

null

typeNN 6 IE 4 DOM 1

読み取り専用

button 要素のボタンスタイルを、buttonresetsubmit のいずれかにするかを示します。

 
 
if (evt.target.type == "button") {
    // process button element
}
 

buttonresetsubmit のいずれかの定数を示す文字列

 
既定値

button

valueNN 6 IE 4 DOM 1

読み取り専用

要素の「名前/値」のペアとして送信される、フォームコントロールに関連付けられている現在の値を示します。button タイプの input 要素オブジェクトとは異なり、value プロパティの値は、ユーザーからは見えません。ラベルは要素のコンテンツ (innerHTML プロパティ、またはネストされたノード) により設定されます。

 
 
var val = document.getElementById("myButton").value;
 

文字列

 
既定値

なし

createTextRange()NN なし IE 4(Win) DOM なし

ボタンのラベルテキストを含む TextRange オブジェクトを作成します。TextRange オブジェクトを参照してください。

 
パラメータ

なし

 
戻り値

TextRange オブジェクト

accessKeyNN なし IE 4 DOM 1

読み書き

要素にフォーカスを移動するため (一部のブラウザ)、またはフォームコントロールやリンクアクションをアクティブにするための単一の文字キーです。リンクをアクティブにするためにアクセスキーと一緒に修飾キー (CtrlAlt、または Command) を押す必要があるかどうかは、使用するブラウザと OS によって決まります。Windows 版 IE 5 以降および Netscape 6 では、Alt キーを押す必要があり、文字キーの大文字と小文字は区別されません。Macintosh 版 IE 5 以降および Netscape 6 では、アクションを実行するには Ctrl キーを押す必要があります。

 

広く使用されている共通プロパティとしてここに記載されていますが、厳密にはすべての実装に当てはまるわけではありません。Netscape 6 (W3C DOM の場合) では、このプロパティが認識される要素は、aareabuttoninputlabellegend、および textarea だけです。IE 4 では、これに appletbodydivembedisindexmarqueeobjectselectspantable、および td が追加されています。ただし、label および legend は削除されました。IE 5 では、他のすべての表示可能な要素が追加されていますが、注意が必要です。input 要素とその他のフォーム関連要素の場合を除き、IE 5 以降ではアクセラレータキーの組み合わせで要素にフォーカスを移動するには、要素に tabindex 属性および tabIndex プロパティ値も (すべての値が 0 の場合でも) 指定する必要があります。Netscape では現在のバージョン 7 で、スクリプトによってプロパティ値を変更しても、UI のビヘイビアは変更されません。

 
 
document.links[3].accessKey = "n";
 

単一の英数字および句読点を示すキーボード文字

 
既定値

空の文字列

clientHeight、clientWidthNN 7 IE 4 DOM なし

読み取り専用

これらのプロパティは、要素のコンテンツの高さと幅を示します。ただし、IE では OS ごとのバージョンや、DOCTYPE 宣言によって切り替えられる互換モードによって、要素の余白がわずかに異なります。Macintosh 版 IE では、すべての要素タイプで使用できません。Netscape 7 では、要素のコンテンツが表示可能領域に収まる場合、値が 0 になります。表示領域に収まらない場合、値は表示可能領域のサイズとなります。たとえば、document.body 要素に対するブラウザウィンドウのコンテンツ領域です。詳細については、本章の 9.2 節を参照してください。

 
 
var midHeight = document.body.clientHeight/2;
 

ピクセル数を示す整数

 
既定値

0

clientHeight、clientWidthNN 7 IE 4 DOM なし

読み取り専用

これらのプロパティは、要素のコンテンツの高さと幅を示します。ただし、IE では OS ごとのバージョンや、DOCTYPE 宣言によって切り替えられる互換モードによって、要素の余白がわずかに異なります。Macintosh 版 IE では、すべての要素タイプで使用できません。Netscape 7 では、要素のコンテンツが表示可能領域に収まる場合、値が 0 になります。表示領域に収まらない場合、値は表示可能領域のサイズとなります。たとえば、document.body 要素に対するブラウザウィンドウのコンテンツ領域です。詳細については、本章の 9.2 節を参照してください。

 
 
var midHeight = document.body.clientHeight/2;
 

ピクセル数を示す整数

 
既定値

0

disabledNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

ユーザーが要素を操作できるかどうかを示します。true に設定すると、要素はフォーカスを得ることができず、ユーザーは要素を変更できなくなります。通常、要素はページ上でグレー表示になります。このプロパティは、Windows 版 IE 5.5 以降のすべての HTML 要素オブジェクトで使用できます。IE 4 と IE 5 では、フォームコントロールにのみ適用されます。Netscape 6 以降では、フォームコントロールと style 要素オブジェクトで認識されます。使用できなくなったフォームコントロールの「名前/値」のペアは、フォームから送信されません。

 
 
document.getElementById("myButton").disabled = true;
 

true または false のブール値

 
既定値

false

filters[]NN なし IE 4 DOM なし

現在の要素に含まれるすべての filter オブジェクトの配列を返します。bdobodybuttondivfieldsetimginputmarqueertrubyspantabletdtextareath の各要素オブジェクトにのみ適用されます。参照の構文については、filter オブジェクトを参照してください。

 

filter オブジェクトへの参照の配列

 
既定値

長さ 0 の配列

recordNumberNN なし IE 4 DOM なし

読み取り専用

IE のデータバインディングと共に使用して、データセットにあるレコードのうち、要素 (データバインディングによってコンテンツが取得された要素) を生成したレコードを表す整数を返します。このプロパティの値を使用して、ADO (Active Data Objects) レコードセットから特定のレコードを検索できます。詳細については、recordset プロパティを参照してください。このプロパティはすべての IE 要素オブジェクトに定義されていますが、データバインディングに関連する他のプロパティは要素のサブセットに属しています。

 
 
<script for="tableTemplate" event="onclick">
		    myDataCollection.recordset.absoluteposition = this.recordNumber;
		    ...
		</script>
 

整数

 
既定値

null

scrollHeight、scrollWidthNN 7 IE 4 DOM なし

読み取り専用

これらのプロパティは、要素のピクセル長を返します。ブラウザウィンドウの表示領域よりも大きい要素を含みます。元は、スクロールした要素および要素のスクロールに影響を与えた要素 (bodybuttoncaptiondivfieldsetlegendmarquee、および textarea) に対して IE 4 で実装されました。要素で表示される部分のみのサイズを返す、スクロール可能な要素に対する clientHeight プロパティおよび clientWidth プロパティと対照的です。ただし、Macintosh 版 IE では scroll- プロパティの解釈が異なり、表示される部分のサイズが返されます。

 

Windows 版 IE 5 からは、すべての HTML 要素がこれらのプロパティを持つようになり、スクロールしない要素の値は、offsetHeight プロパティおよび offsetWidth プロパティと同じになります。Netscape 7 では、すべての要素に対してこれらのプロパティが実装され、表示されるかどうかに関係なく、要素の高さと幅が返されます。いずれにせよ、body などの主要な要素ではこれらのプロパティの意味が曖昧なため、プラットフォーム間の操作の障害になる可能性がある点に注意してください。

 
 
var midPoint = document.body.scrollHeight/2;
 

正の整数または 0

 
既定値

なし

scrollHeight、scrollWidthNN 7 IE 4 DOM なし

読み取り専用

これらのプロパティは、要素のピクセル長を返します。ブラウザウィンドウの表示領域よりも大きい要素を含みます。元は、スクロールした要素および要素のスクロールに影響を与えた要素 (bodybuttoncaptiondivfieldsetlegendmarquee、および textarea) に対して IE 4 で実装されました。要素で表示される部分のみのサイズを返す、スクロール可能な要素に対する clientHeight プロパティおよび clientWidth プロパティと対照的です。ただし、Macintosh 版 IE では scroll- プロパティの解釈が異なり、表示される部分のサイズが返されます。

 

Windows 版 IE 5 からは、すべての HTML 要素がこれらのプロパティを持つようになり、スクロールしない要素の値は、offsetHeight プロパティおよび offsetWidth プロパティと同じになります。Netscape 7 では、すべての要素に対してこれらのプロパティが実装され、表示されるかどうかに関係なく、要素の高さと幅が返されます。いずれにせよ、body などの主要な要素ではこれらのプロパティの意味が曖昧なため、プラットフォーム間の操作の障害になる可能性がある点に注意してください。

 
 
var midPoint = document.body.scrollHeight/2;
 

正の整数または 0

 
既定値

なし

scrollLeft、scrollTopNN 7 IE 4 DOM なし

読み書き

要素内にある物理コンテンツの実際の左端と上端から、コンテンツの表示部分の左端または上端までの距離をピクセル単位で示します。これらのプロパティを設定すると、スクリプトを使用して、スクロール可能なコンテナに含まれているコンテンツ、つまり textarea 要素にあるテキストや、ブラウザウィンドウまたはフレーム内のドキュメント全体などのスクロールを調整できます。コンテンツがスクロールされない場合、両方のプロパティの値が 0 になります。scrollTop プロパティを 15 に設定すると、ウィンドウ内のドキュメントを上に 15 ピクセルだけスクロールします。scrollLeft プロパティは、明示的に変更しない限り影響を受けません。プロパティ値は、ユーザーがスクロールバーを使用するたびに変更されます。このことは、Windows 版 IE ではイベントオフセットのサイズの座標系はブラウザウィンドウ内のページの表示領域に関係するため、イベントによって実行される配置処理には重要な場合があります。document.body スクロール要素を追加して、イベント座標を body 要素内にあるコンテンツの位置に揃える必要があります。第 6 章の要素のドラッグに関する例を参照してください。Windows 版 IE 5 以降、scrollLeft プロパティと scrollTop プロパティはすべての HTML 要素オブジェクトで使用できますが、スクロールできない要素の値は 0 になります。

 
 
document.body.scrollTop = 40;
 

正の整数または 0

 
既定値

0

scrollLeft、scrollTopNN 7 IE 4 DOM なし

読み書き

要素内にある物理コンテンツの実際の左端と上端から、コンテンツの表示部分の左端または上端までの距離をピクセル単位で示します。これらのプロパティを設定すると、スクリプトを使用して、スクロール可能なコンテナに含まれているコンテンツ、つまり textarea 要素にあるテキストや、ブラウザウィンドウまたはフレーム内のドキュメント全体などのスクロールを調整できます。コンテンツがスクロールされない場合、両方のプロパティの値が 0 になります。scrollTop プロパティを 15 に設定すると、ウィンドウ内のドキュメントを上に 15 ピクセルだけスクロールします。scrollLeft プロパティは、明示的に変更しない限り影響を受けません。プロパティ値は、ユーザーがスクロールバーを使用するたびに変更されます。このことは、Windows 版 IE ではイベントオフセットのサイズの座標系はブラウザウィンドウ内のページの表示領域に関係するため、イベントによって実行される配置処理には重要な場合があります。document.body スクロール要素を追加して、イベント座標を body 要素内にあるコンテンツの位置に揃える必要があります。第 6 章の要素のドラッグに関する例を参照してください。Windows 版 IE 5 以降、scrollLeft プロパティと scrollTop プロパティはすべての HTML 要素オブジェクトで使用できますが、スクロールできない要素の値は 0 になります。

 
 
document.body.scrollTop = 40;
 

正の整数または 0

 
既定値

0

tabIndexNN 6 IE 4 DOM 1

読み書き

ドキュメント内にあるすべてのフォーカス可能な要素のタブ順序内で、この要素の順番を示す番号です。タブ順序は一定の規則に従って決定されます。ユーザーがページ内で Tab キーを押すと、最初に tabIndex プロパティが 0 より小さく設定されている要素にカーソルが移動します。フォーカスは、tabIndex の値が一番小さい要素から開始して、値の一番大きい要素まで順番に移動します。ページやドキュメント内での物理的な位置は関係ありません。tabIndex の値が同じ要素が 2 つある場合、ドキュメント内で先頭に近い方の要素が最初にフォーカスを得ます。その後、tabIndex プロパティをサポートしない要素や、値が 0 に設定されている要素がフォーカスの対象となります。これらの要素はドキュメント内の配置順にフォーカスを受けます。

 

W3C DOM および Netscape 6 では、tabIndex プロパティは aareabuttoninputobjectselecttextarea の各要素オブジェクトに制限されています。IE 4 では、これに appletbodydivembedisindexmarqueespantable、および td が追加されます。IE 5 では、他のすべての表示可能な要素が追加されます。IE (のみ) で負の値を指定すると、要素がタブ順序から完全に削除されます。

 

Macintosh 版 IE 4 では、リンクとアンカーはタブ操作できないので、a 要素オブジェクトの tabIndex プロパティは無視されます。

 
 
document.getElementById("link3").tabIndex = 6;
 

整数

 
既定値

0

blur()NN 2 IE 3 DOM 1

現在のオブジェクトからフォーカスを削除し、オブジェクトの onblur イベントを呼び出します。IE の最新バージョンを除いたすべてのブラウザで、フォーカスとブラーに対応する要素 (イベントとメソッドの両方) の範囲が制限されています。第 8 章の共通 tabindex 属性を参照してください。下位互換性を保つには、テキスト input 要素や textarea 要素など、フォーカスを設定できる要素に blur() メソッドを適用します。要素を無効にする手段を持たないブラウザでは、たとえば、onfocus="this.blur();" 属性をテキスト input 要素に割り当ててフィールドを広範囲で無効にすることができます。これは、粗雑な方法ではありますが、下位互換性を保つには効果的です。

 

同じページでは blur() メソッドと focus() メソッドを控えめに使用してください。処理中に警告ダイアログボックスが表示されると、ブラーとフォーカスの無限ループを間違って実行してしまう可能性があります。また、1 つのオブジェクトで blur() メソッドを呼び出すと、window オブジェクトなど、別のオブジェクトが onfocus イベントを受け取ることがあります。

 
パラメータ

なし

 
戻り値

なし

focus()NN 2 IE 3 DOM 1

現在のオブジェクトにフォーカスを設定し、オブジェクトの onfocus イベントを呼び出します。IE の最新バージョンを除いたすべてのブラウザで、フォーカスとブラーに対応する要素 (イベントとメソッドの両方) の範囲が制限されています。第 8 章の共通 tabindex 属性を参照してください。下位互換性を保つには、テキスト input 要素や textarea 要素など、フォーカスを設定できる要素に focus() メソッドを適用します。

 

テキストボックスにフォーカスを設定し、ボックス内の全テキストをあらかじめ選択するには、focus() メソッドに続いて select() メソッドを要素に使用します。警告ダイアログボックスを閉じるときなど、ウィンドウの切り替えが発生する場合は、これらのメソッドを個別の関数内に配置し、ダイアログの alert() メソッドに続く setTimeout() メソッドからその関数を呼び出します。Windows 版 IE では、この方法で一連のステートメントが正しく実行されます。

 
パラメータ

なし

 
戻り値

なし