レイアウトテーブルの音声読み上げ順序をチェックしてください | |
JIS 5.2 d); WCAG 5.3; | |
概要
Webページに、レイアウト目的で使用されていると思われるテーブル(すなわち、caption、thead、th、およびtfoot要素のないテーブル)が少なくとも1つあります。 テーブルがリニアライズ(線形化)されたときに、そのコンテンツが音声読み上げソフトで意図した通りの順序で読み上げられて、意味が通じるようにしなければなりません。 |
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修正/チェック方法
リニアライズされたときに、Webページにあるテーブルでレイアウトされたコンテンツが、正しい順序で読み上げられることを確認してください。考え方としては簡単です:単にすべてのタグを外してしまったときのことを想像すればよいのです。 また、1枚の紙を用意して、そのWebページ上でその紙を下げていきながら、上から順に1行ずつチェックしていくことで問題の有無が発見できることもあります。 表形式でデータを提供するテーブルに関しては、ここで述べているようにリニアライズする必要はありません。いわゆるデータテーブルは、適切なマークアップ(th要素、scope属性、axia要素、idおよびheaders属性など)によってアクセシブルにしなければなりません。この拡張機能には、JIS X 8341-3、WCAG 1.0 や508条のガイドラインに沿ってデータテーブルをチェックするテスト項目が用意されています。 |
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修正/チェックのポイント
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JIS関連項目
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解説
Webページのデザイン・テンプレートが決まって完成した後になって、アクセシビリティが初めて考慮されたときには、そのWebページのコンテンツをレイアウトしているテーブルの構造が、ノングラフィカルなブラウザでは正しく機能しないことがよくあります。 最もよくある失敗は、情報を(X)HTMLのテーブルで1行ずつレイアウトし忘れてしまうことです。 ノングラフィカルなブラウザは、テーブルのコンテンツを上から順番に1行ずつ左から右へと表示したり読み上げたりします。たとえ、見た目では列ごとの順番に読み上げるように見えるレイアウトだったとしてもです。 以下の例を考えてみてください( &url_w3c_html_tech;#tables-layout&w3c_html_tech;より):
リニアライズというのは、テーブルのような二次元の構造を、一次元の構造に変換する処理のことです。これは、あらゆる音声ブラウザあるいはスクリーンリーダーがWebページのコンテンツを音声に変換するために行う処理です。テーブルの各セルの内容を、(X)HTMLのソースコード上に記述されている順序で、上から順に一列で並べると考えてください。 |
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JIS X 8341-3について
JIS X 8341-3 の内容は、以下のサイトにて規格番号「X8341-3」で検索して、規格票をご覧ください。
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